AniPAFE2025見所解説
この記事は、今年初めてAniPAFEの生放送を見るという方のために、毎年恒例のAniPAFEの「見どころ」を解説するものです。
実は、書いている項目は毎年似たような内容になってるのですが、その年ごとに項目を変えつつ、主に初めて見る方 を軸に書いているため、ぜひ初めての方中心に読んでいただければと思います。
なので、お話しする前に、まずは生放送のURLを掲載させていただきます。
※ 今のうちに「タイムシフト予約」のボタンを押しておくことをお勧めします。放送開始時に通知が来ますし、見逃しても1週間タイムシフトで閲覧ができますので。
AniPAFE、最初の開催である、2011年から、今回で14回目。 先代のいはさんから運営が引き継がれてからも4回目の開催となる、歴史ある日本最大級のMADイベントですが、今年は126作品が集まりました。
昨年はニコニコの大規模障害の影響で開催が危ぶまれて、例年の2/3程度の92作品の集まりとなりましたが、今年は2021年の127作品とほぼ同じ、例年並みに持ち直しました大会になりました。
投稿されるメンツも例年の競合に加えて、総合順位入りを狙った作品の割合が高く、驚異の新人アリ、どこかで見たような作風の匿名作家さんあり。プロに転向したあの方の様な不思議なお名前の方もあり、多彩な参加者でした。
そんな放送。今年のコメンしてくださるゲストは以下の通り:
baban、maruhana3、こばやしぃ!、ザマスブラック、さんちぇ、じょん、とある人、ぼっくり、まさか!、(HAKONIWACreatorsから)Sheepe Fujitsugu、かとパン、ヘリさん、ako
1日目オンリーゲスト:
D.S.K
2日目追加ゲスト:
hiroki、てつ(XIAO)、津名
今回もコメンテーターが多数参加しています。
全作品を事前に調査してコメントを用意している じょん さん、アドリブに強い まるはな さん、これにザマスブラックさん、そして、てつ(XIAO)さんがいて、安心の布陣です。
D.S.K.さんなど、片方の日付のみ参加の方もいらっしゃいますが、自分の総合の順位が気になって1日目のみなのかなと思いますので、参加している内に、当日に色々語って頂ければとおもいます。
あ、毎年言っておりますが、順位に関しては主催者のみが知っており、生放送で話すメンバーも結果については全く知りません。 なので、皆さんと同じように、一緒に話し合いながら結果を普通に楽しみに見ていければと思っています。
では、前置きはこのあたりにして、見どころの解説に移らせていただきます。
自分なりに今年の 見どころ を挙げるとすれば、主に以下の3点になります。
- 総合賞1位の静止画 vs 動画対決
- 流星狂乱参加作品のそれぞれの順位
- solaさんのクリエイティブ賞の結果
では、順番に語っていきましょう。
総合賞1位の静止画 vs 動画対決
まず最初は、静止画MADと動画MADの首位争いです。
これは例年の傾向なのですが、技術加点部分のレベルが年々上がっているため、技術を投入しやすい静止画MADが上位を占める傾向があります。そのため動画MADの1位は、2017年のMilliaN氏以来、長らく出ていません。
特に近年は、2022年がTOP10のうち9作品が静止画という静止画圧倒の年でした。昨年も静止画6作、動画4作と、静止画の優勢が続いています。
一例として昨年の結果をリンクしておきますね。 昨年の結果
ただ、正直今年は「流星狂乱」で流れた某作品や某作品など、動画に強力な作品が揃っており、1位が静止画か動画か、過去イチで読めないイベントになったと思います。
私個人としては、TOP5は動画2作、静止画3作が入り乱れると予想していますが、その中で1位がどちらになるかは正直分かりません。
ベスト10における静止画・動画の比率も気になりますが、今年は特に1位がどちらになるかに注目です。
いやでも、静止画のアレか、動画のアレだろうなぁ…。
流星狂乱の作品群
さて、先日8月31日に行われたMADのイベント「流星狂乱」。 このイベントは、2020年に行われた「依羅(よさみ)グルーヴ事変」の再来を目指して行われた、新作と旧作を混ぜ込んだMADの生放送イベントでした。
招待された選りすぐりの32名のメンバーが、これまでの傑作・良作MADに加え、新作を加えてライブ形式で一緒に放送を楽しもう、という趣旨のイベントでした。
主な参加メンバーは、2018年~2022年頃に学生MAD作家として名が知られた、いわゆる「流星街」と呼ばれる同期グループです。これにAniPAFE常連が、AniPAFEでの入賞を狙ってバージョン違いで参加するために作った作品が多数含まれています。
流星街メンバーは、プロになってMADからは半引退した人も含め、力の入った新作が多く登場し、多くの作品が支援も受けてAniPAFEに参戦しています。
投稿された作品はほぼ何かしら順位が付くと思われますし、正直、ベスト10や首位争いに入り込む作品もある状況です。 どの作品がどの順位になるか、注目したいです。
solaさんは木の下に埋められるのか?
そして私が個人的に一番気になっているのがこれです。 先ほど言及した「流星狂乱」で、驚きをもって公開された、こちらの作品。
これまでもAI技術をMADに積極的に取り入れてきたフロントランナーとして知られていたsolaさんですが、ついにフルAIのMADを完成させました。
そのまま言い放ったこの言葉。
今年はクリエイティブ賞に自信があるので、もし取れなかったら木の下に埋めて貰っても構わないよ
今年はクリエイティブ賞に自信があるので、もし取れなかったら木の下に埋めて貰っても構わないよ
— sola (@sola309) August 24, 2025
AniPAFE2025 pic.twitter.com/qUEGfBzAfc
— sola (@sola309) October 15, 2025
ここまで言い放っただけあって界隈にこれ確定だろという空気すら漂いましたが、いざ投票が始まると、どうも何かの傾向が違う様子…。
数人公開している投票内容からは、軒並みsolaさんへの投票がされていない…?
さて、solaさんはクリエイティブ賞を獲得できるのでしょうか? それとも、本当に木の下に埋まることになるのでしょうか?
1位を争えるだけのクリエイティブを持つ作品、候補としては、正直十分にあります。 あれだけ宣言しておきながら、抜かれて2位で終わるのが一番面白いのですが、さてどうなるか。
事前に得た情報によると、生放送1日目は海外へ移動中でほとんどの時間をsoraの上、つまりほぼ参加できないそうですが、日本の地を踏むことなく海外の木の下に埋まることになるのでしょうか!
こうご期待です!!
その他の見所まとめて紹介
最後は、クリエイティブ賞以外にも各賞について話したいことがあります。
その他各賞の結果
AniPAFEでは、総合賞以外にも多様な作品が輝けるよう、各部門に特化した賞があります。例えば原作の雰囲気を生かした作品に強い選曲賞や構成賞。
ネタMADの強さが光る諧謔賞。
描きたいテーマをうまく表現できたことで評価されるテーマ賞。
これらは総合賞とは違った評価軸を持つため、異なる順位が出やすい傾向があります。
この中で特にユニークなのがテーマ賞です。「テーマ自体が優れているか」「そのテーマが良く表現されていたか」という独特の基準で評価されます。賞作成後暫くは試行錯誤もありましたが、現在はコロナ禍の東京オリンピック前後に発表された、らはいなルナさんの「Olympia2020 (TECHNOPOLIS)」は、部門賞のあり方をよく表す作品として今でも名前が挙がる傑作として出て、以降は方向性が理解されて力作が多く出ています。
今年もらはいなルナさんは、テーマ賞一本釣りを狙った「昭和百年物語」でエントリーされています。
こちらも上位の有力候補ですので、動向に注目です。
私個人としてsolaさんの次に気になるのは D.S.K. さんでしょうか。 流星狂乱で発表された「Neo Japanesque」は、強力な作品が集まったあのイベントでもひときわ称賛されていました。個人的には、複数部門受賞は固く、過去に前例のない全部門受賞も、風向き次第ではあり得ると考えています。 逆に複数部門を受賞したことでかえって総合に響くのではと心配しています。 それだけの作品なので、何部門受賞するか注目したいです。
他にも注目点は多数あります。
- 今回多かった「ロックは淑女の嗜みでして」(ロックレ)とGQuuuuuuXのMADそれぞれの順位、特に通称 “対バン” と言われたロックレの結果。
- 謎の旋風を巻き起こした、アカウントログイン忘れたさんの順位と正体。
などですね。
さて、ついに今年も始まる結果発表ですが、予想した順位と実際の結果が一致しないのが面白さのAniPAFEです。
「勝敗は原作の人気のみで決まらず」
「編集者の技術のみで決まらず」
「票割れ、ソース被り、曲被り、その他諸々の制御できない条件も含めて」
「「ただ、結果のみが真実!!」」
風が吹いたり、波が来たりで予想が変わるのがAniPAFEですが、今年の運営は、「許される」 投票結果を出せるのでしょうか?
そして、放送事故なく無事に終了するのでしょうか?
そもそも、楽しんでこそ、この「お祭り」ですから!
楽しんで行こう!
投稿者 baban 2025/10/30 at 12:27