AniPAFE2025結果の所感と、生放送反省会

まずは全体に関して。主催の方々お疲れさまでした。

これは、なんとなく今年の結果や自分の参加に関して徒然書いているだけの記事です。

部門賞を中心に、全体の結果に関しての話

かつては、技術が強い作品が優勝に近い、だから演出賞が総合優勝の前哨戦…なんて言われた時代もありました。ですが今年は、もう研究が進んでしまって、全てが強くないと総合優勝はできない、というレベルに達してきました。 そのため強い作品は、技術だけじゃなく、構成、選曲、そしてテーマ性…全部で殴りにくる、そんな地殻変動が起き始めているのを感じました。

正直こういうイベントは、長い歴史を誇ってる以上、10年以上参加し続けている常連が層を作ってそれが厚い壁になっていくのが常ですから、結果としては部門賞を工夫しながらでもこういうことになる。

実際これまでも運営は、そこらへんをかなり上手くやっていると思うんです。

それでも、演出賞以外も、各部門賞がじわじわと機能しなくなってきているのは現実…。

これに勝負に来ている人が過半数なのに、総合放送枠が半数という現状の中、 上位20位から30位くらいの魔境ラインになると、映像で飯食ってる人でも簡単には入れないようなレベルのイベント。今年は毎年何かしら名を出す常連ですら、何か一つかみ合わないと、総合にも載らないまま今年を終えてしまう様な層の厚みのある年になったわけですからこれ自体は嬉しい事ですしね。

ただ、この厚い壁に意欲を失って、「何にも評価されなかった…」と思ってしまう新規参加者さんが、数人出ていたのではないかとも見えています…。

昨年のクリエイティブ賞の新設は、演出賞の綺麗な代わりになって、かなり上手く働いたと思ったし、ルールは去年でかなり完成したな、と運営側は思ったでしょうが、やはり熟練が積みあがったり環境が変わる以上、新しい課題は浮き上がって来ますね。 なので、その上でこの先どうしていくかというのは、頭の片隅に置いておいた方が良いのかな、と思います。

いうてじゃあどうするかというのは、ジャストアイデアを幾つか出すくらいしか出来ないのですけどね。 ただ、アイデアとして新人賞の設立は、新人賞とれるレベルまで投稿しない人が出るという歴史の教訓があるので反対で、デビュー年を問わず受賞歴の無い人の枠の設置などの方が受賞できる賞にするとかの方が良いと感じています。

正直、色々な界隈で似たようなことは起きていて、初心者と熟練のバランスをどうとるかは、確たる正解の無い中、色んな界隈で色々考えてやってみては決定版の出されていない問題なので、決定版は求めずに、AniPAFEの現状なりの、まぁそれなりに優れた解を出せれば上出来だと思いますよ。

実際今年もイベントとして成功、むしろ昨年からの上昇を考えれば大成功!

この話も、喫緊の課題という所にはなっていないと思うので、変に弄らず、小口のルール変更で実験したりとかで、趨勢の変化を待つのも悪くないレベル感だと思いますしね…。

いや、実は真なる正解は、AniPAFEは参加することで、多少自分の作品を見て貰える人が増えるイベント。

順位と勝負は2番目で、放送を楽しむスパイスなので必死になって勝った負けた言っている人を「まぁまぁ」と言いながら全体としては参加することに意義があるくらいに思うのが一番良いバランスだと思います。

順位に関して

今年は2017年ぶりの動画MADの勝利の年となりました。正直、熱い組み合わせでした。

ベスト10に関しては、動画2作、AI1作、静止画8作品で、静止画圧勝でしたけどね。 (solaさんだけなんかよく分からん所で走って暴れ散らかしているなんなんだあの人は)

個人的な予想順位としては、上位3作はD.S.K.さん、ブラマンさん、ALINCOさんで考えていました。特にD.S.K.さんは、ラスト2枠に残るという確信がありましたね。

なのでラスト2枠になった段階で

  • 「ALINCOさんの『大団円』で ”大団円 “か、それとも”新しい”日本がそれを上回るか」
  • 「王者の2連覇か、動画MADでの”新しい”王者か」

のどちらかをコメントで言えたらいいなぁ、という思惑は持っていました。

実際事前にタイムテーブルで、最後2枠で止めるのは出されていたんですから主催側にその思惑は合ったのですよ、最後ストップした後、「言わせてください!」って言って、この因縁に関しては早めに出してしまうのが正解でした…。

テロップもそれを促していた様子でしたし、それを出してから結果発表のファンファーレでドキドキして、あとは私は黙ってみんなが作品について語るようにするのが理想だったんでしょうが、ミスったなぁ…。

ちなみに、TOP5は、この3人に、津奈さんかぼっくりさんが入り、そして6位はgamiさん、というのが自分の予想でした。実際は津奈さんが想定より早く出て、「そっちかー!」と驚きましたが、これもAniPAFEですね…。

生放送に関して

今年のAniPAFE2025も、ひとまず大きなトラブルなく放送を終えられたのは、良かった点かなと思っています。 正直、全体として見てアマチュアの寄せ集めの生放送としては、ここまでくればこれ以上を求めるものではないものになったなという風に思いました。

以前も言葉にしたのですが、多分私たちが目指しているのは、タイムシート通りにキチッと作られた公共の放送ではなくて…「 高校の文化祭+α 」のような、適度な緩さと、視聴者も含めた場の一体感のある様な放送なのだと思っています。

なので、あとは各ゲストの技量次第という所なのでゲストの質を上げていけばといいますがそこはアマチュアの寄せ集め、主催者側としては限界がありますから。

ここから先はミスなく放送する事よりも、少し緩めでもみんなで楽しめるお祭りにどう湧かせていけるかに意識をむけていいのかなって所まで来たという気持ちがあります。 なので、多少のミスは気にせず主催側も楽しんで作って良いと思いますよ。

放送中の「解説」について

あ、あとは以下は読まずとも良い自分の事ですので撤退推奨です。

正直、今回は前回より上手くできませんでしたね…。

コメントに関しては、静止画MAD用に1分〜1分半、何か話せるようには用意していたんです。だけど逆に、動画の尺に関わらず、それくらいしか用意していないので、長い作品や、部門で複数暴れた作品で、話せることが無かった。

それ以上に痛かったのが部門の段階で、総合用に貯めていたコメントを五月雨に抜き取って使ってしまったことであとで、まとまったコメントとして使えなくなって、そのまま総合になだれ込む感じになった事ですね…。

こうなるなら、さっさと部門でコメントを使い切って、総合は他の人に任せる準備をしておけばよかった、と思っています。

私の正しい役目は、最初は様子見でみんなで話すのを見守って、落ち着いたころに尺埋め要因で用意した原作で1分~1分半情報とかを流して、それで埋まらなかったら他の人のコメントが考える時間が残るのでそこでトークが続く形を作る立ち位置くらいだったはずなんですよね。

それを今年の部門で忘れていて出来なくて…。総合の途中から、やっと思い出して原作や過去の順位など中心の尺埋要因に立ち戻れたと思っているので、ここが最大の反省です。

あと、コメントに関しては、残り時間を計算できていないのに用意している割に、「後で時間余ったら回して」と言っているので、尻切れトンボの読み上げになるというコメディでしたね…(汗

なのでなるべく、言いたい事を最初に言って、あとはデータと原作解説を徒然と解説できるように、原稿を作るのが正解でした…。

あ、原稿探してパッと確認するまでの間、てつさん、助かりました…。

でも正直、作家でもない人間が、なんでつれづれと語っているのか…とはつねづね思っています。作家さんに話して頂ける方が、納得感も大きいだろうと思っていますから。

てつさんのおっしゃる通り、静止画作家さんもたくさん参加して、お役御免という感じで私の霊圧が消えるのが良いと思いますよ。

自分としては、視点は、ずっと一視聴者なんです。界隈で何かしら名が知れる事に関して、存在意義などは置いていないので、お酒と肴用意して気長に観戦するのが私としては一番うれしいのです…。

※ それより活舌と声色だろという意見はその通りですが一朝一夕に直らないものは観念するしかないので時間かけます…。

というわけで五月雨でオチの無い各々の話ですが、今年はそんな感想でした。

投稿者 baban 2025/11/05 at 13:39

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